東恭平(86歳)ー 会員
このままでは終われない。
そう力強く語るのは全日本ベテランテニス選手権85歳以上ダブルスで日本一になった、東恭平さん。
テニスと出会ったのは会社員だった35歳の頃。会社の敷地内にテニスコートがあり、お昼の休憩時間にもプレーするほど没頭した。
東さんは、学生時代からバスケットボール選手として活躍するなど、さまざまなスポーツに造詣が深く、テニスをはじめて5年ほど経った頃から会社内の大会や横浜市民大会で頭角を現しはじめた。
その後もさまざまなクラブで腕を磨き、61歳のときに関東で初優勝、70歳・71歳・77歳と全日本でダブルス準優勝を続け、ついに85歳で悲願の優勝を達成した。
その道のりは、決して順風満帆ではなく、81歳で食道がん、85歳で肺膿瘍・脳梗塞を煩った。
その度に、リハビリや体力を維持するためのトレーニングを日々積み重ねた。
それでも東さんは「くじけることはなかった」と語る。
その理由を問われると、「結果も大事。でも、何より好きだった。テニスが。」と。
「挑戦とは、挑戦とは努力して結果を出すこと。そして、生き抜くこと。」
息をするように挑戦し続ける東さん。
90歳以上のカテゴリーも今年から新設され、まだこのままでは終われない。